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今日の誕生日

川畑和愛(2002年)→Pick Up!

日本の女子シングル選手。19年全日本選手権3位。


Pick Up! 川畑和愛

今季シニアデビューを果たした期待のスケーターが19歳を迎えました。大きく映えるジャンプ、表現力が持ち味で、ジュニアでは国際大会でも優勝があります。

一気に頭角を現したのは19年の全日本選手権。SP7位からフリーでは3位にジャンプアップし、表彰台を射とめました。

今春には早大に進学。大学生で迎える22年北京五輪へと練習に励みます。

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今日の1枚

日刊スポーツが蓄積してきた写真の中から厳選して紹介します。

2020年12月24日
2020年12月24日

20年12月24日、全日本フィギュアスケート選手権の公式練習に臨む羽生結弦(代表撮影)。


今日の出来事

全日本選手権で伊藤みどり(22=プリンスホテル)が渡部絵美と並ぶ女子最多の8連覇達成、2度目の五輪、アルベールビル大会への出場を決めた。(1992年)

銀のスパンコールがちりばめられた紫色のコスチューム。氷上に鮮やかに映える伊藤の体が、宙に舞い上がった。フリー演技の2分過ぎ、6度目のジャンプは再びトリプルアクセルだった。1度決めている。再び成功すれば女子史上初の快挙。惜しくもバランスを崩して両足で着地。だが、伊藤の果敢なアタックに演技後、会場からは大きな拍手がわき起こった。

五輪での金メダルを完全に意識した演技だった。日本では断トツの実力を誇る。ふだん通りの演技をすれば優勝も五輪代表も間違いない。だが、伊藤はあえて危険なかけに出た。

これまで女子では世界で二人しか成功していないトリプルアクセルをプログラムに2回入れた。結果的には失敗したが「まだ五輪でやるか分からないけど、私は成功させたい」と、山田満知子コーチは意欲的だった。4ジャッジが技術点で5・9点を与える高得点をマーク。だが、演技後の伊藤の表情は不満げだった。「内容が単調すぎました」。大きなミスはなかったが、8回を予定していたジャンプが6回しかできなかったことが心残りだった。

今季は国際試合1度を含め4戦して負け知らず。予想以上に順調なシーズン滑り出しが、ちょっぴり気の緩みにもなった。秋まで練習に一日4時間以上も費やしたが、五輪が近づいた最近は山田コーチの厳しい要求に反発することもあった。「練習不足でした。気合を入れ直します」と、恥ずかしそうに反省した。

この勝利でかつて目標にしていた渡部絵美に並んだ。だが、今の伊藤に国内記録のことは全く意識にない。「もう8回もこの大会に出ているんですね。同じ記録だなという感じです」。既に五輪のことしか考えられないようだった。