フィギュアスケート男子で18年平昌五輪銀メダルの宇野昌磨(23=トヨタ自動車)が5日、今季最終戦となる世界国別対抗戦(4月15~18日、丸善インテックアリーナ大阪)へ向けてコメントを寄せた。

2年ぶり3度目の出場の団体戦でテーマに掲げたのは「スタート」。その意図について「全日本選手権、世界選手権が終わって、また一歩先に踏み出したいと思いました。国別対抗戦がシーズン初戦の気持ちで、ここからまた始まる第一歩、『スタート』という気持ちを込めてこの言葉にしました(原文まま)」と説明した。

世界選手権では4位。表彰台を逃したが、その表情はすがすがしかった。周囲からの「残念だったね」の声に、「これを悔やむ権利はない。悔しいと言ったらただの高望み。できる最大限でこの結果です。4位という順位は決していいものではないと思うんですけど、僕はもっと順位よりスケーターとして、競技者として来年以降、今回できなかった成長の源にしたい」と明るく話していた。

来季は22年北京五輪が控える。世界選手権で2位と躍進した鍵山優真ら後輩が力をつけてきていることに、「五輪に焦点を当てるなら、まずは出場できるように努力すること」と見据える。新たなライバルとの国内選考へ向けても、ここから2度目の五輪への「スタート」になる。