次世代が光り輝く、新しいアイスショーの誕生だ。

フィギュアスケートの「ブルーム・オン・アイス」が24、25の両日、木下アカデミー京都アイスアリーナ(宇治市)で行われる。

若きスケーターが花開くことをイメージし、名称に用いられた「ブルーム(Bloom)」。世界に羽ばたく選手の育成を目的にした「木下アカデミー」の創立から1年の節目に、将来有望な出演者がそろった。

「前よりも成長した姿を、楽しんでもらえるようにしたいと思っています!」

そう笑顔で話したのは、4月に中学生となった島田麻央(12=木下アカデミー)だ。ジュニアの下のカテゴリーに位置するノービスA(6月30日時点で満11~12歳)ながら、20年11月に“飛び級”で出場した全日本ジュニア選手権3位。ノービス女子の選手が表彰台に立ったのは安藤美姫以来、20年ぶりの快挙だった。

21年3月に京都府選手権で4回転トーループに成功。国際スケート連盟(ISU)非公認ながら日本女子初の4回転トーループ成功者となった12歳も、アイスショーを待ちわびている。

「みんなで振り付けを覚えるのが楽しいです。みんな『初めまして』じゃないので、アドバイスをしながら、やれているところがいいところかなと思います」

新型コロナウイルスの影響で無観客開催の大会が続き、秋からの成長を観衆に披露する貴重な場になる。

「12月からバレエの先生に週1回、2時間ぐらい見てもらっています。目線や手の動き…。表現力が良くなっている気がします」

そう胸を躍らせる島田の他にも、全日本ジュニア王者である本田ルーカス剛史(18)、19年全日本ジュニア選手権優勝の河辺愛菜(16=ともに木下アカデミー)らが出演。世界へ羽ばたく有望株の選手たちに加え、18年平昌五輪4位の宮原知子(23=関大・木下グループ)、ペアの三浦璃来(19)、木原龍一(28)組(木下グループ)の世界選手権(3月、ストックホルム)代表が演技を披露する。

グループナンバーは多くの選手の振り付けを行ってきたキャシー・リードさん(33)が担当。チケットは販売中といい、選手は観客と一緒に楽しむ舞台へ準備を進めている。【松本航】

 

◆出演者(女子シングル) 宮原知子、河辺愛菜、吉田陽菜、島田麻央、柴山歩、大門桜子、田中梓沙、村上遥奈、鈴木華乃、金沢純禾

(男子シングル)島田高志郎、本田ルーカス剛史、中村俊介、朝賀俊太朗、森本涼雅、芳岡優希

(ペア)三浦璃来&木原龍一組、櫛田育良&森口澄士組

(アイスダンス)来田奈央&森田真沙也組

(シンクロ)関西シンクロLOVERS

◆公演日時 4月24日(土)午後1時開演※正午開場

4月25日(日)午後1時開演※正午開場