佐藤駿(17=フジ・コーポレーション)のGPファイナル進出がなくなった。

第1戦アメリカ4位、第5戦フランス杯2位で望みをつないでいた今大会。コリヤダが5位以下、セメネンコ(ともにロシア)が3位以下、リッツォ(イタリア)が2位以下になる必要があり、コリヤダが4位だった場合などは出場2戦の合計スコアで争う条件になっていた。

他力本願の状況下、ショートプログラム(SP)4位だったフリーで180点超の演技を披露したコリヤダの3位以上が確定した。

惜しくも上位6人による頂上決戦は逃したが、佐藤はフランス杯の一夜明けで「まあ、もし出られたらうれしいんですけど、まずはGPファイナルのことは考えずに。次は一番大事な全日本(選手権=12月22~26日、さいたま)が迫っているので、そこでいい成績が残せるように。そこで今までやってきた全てを出せるように、全日本に向けて頑張っていきたい」と切り替えていた。22年北京オリンピック(五輪)最終選考会へ、照準が明確になった。

これで男子のGPファイナル出場者は、鍵山優真(オリエンタルバイオ/星槎)宇野昌磨(トヨタ自動車)ビンセント・ジョウ、ネーサン・チェン、ジェイソン・ブラウン(いずれも米国)コリヤダの6人となった。【木下淳】

友野一希3位、田中刑事9位/GP第6戦ロシア杯男子フリー詳細―>