岩手県代表の「盛岡カーリングスポーツ少年団」が決勝で西日本地区の混成「チーム西日本」を7-0で下し、初優勝を飾った。大会は新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年ぶりの開催となったが、日本各地の代表8チーム全32人が参加。寒さを吹き飛ばす熱戦が横浜で繰り広げられた。

岩手の4選手は初優勝が決まった瞬間、氷上で喜びをかみしめた。観客席の保護者らが涙する中、選手たちは満面の笑みでハイタッチ。スキップ松原永和(6年)は「狙っていた日本一を達成できて本当にうれしい。チーム一丸となって先輩たちが挑戦してきた大会でリベンジを果たせた。支えてくれた人たちに感謝したい」と感慨に浸った。

予選3試合は1点差などの接戦を制し、全勝で決勝に臨んだ。団結して「先制点」を合言葉に有言実行。一進一退の攻防が続く中、0-0で迎えた第2エンド(E)。ハウス(円)の中でストーンが密集する展開となったが、西日本を上回るショットを連発。3点を先制して一気に流れが変わり、第3、4Eも得点を重ねて勝負を決めた。

試合前にはJA全農が設置した「もぐもぐブース」で牛乳やゆで卵などを口にして、栄養補給しながら戦術を入念に確認した。リード石川光(5年)は「おいしいものがたくさんありすぎて、全員がお昼の弁当を少し残してしまった。こんなこと初めてだけど、みんなが笑顔になれた瞬間で緊張がほぐれた」と笑った。

「絶対日本一」と強い気持ちで臨んだ4選手は、平常心を保ちながらワンチームとなり、悲願であった日本一の称号を手にした。

以下、順位

▽1位 盛岡カーリングスポーツ少年団(岩手)

▽2位 チーム西日本(西日本)

▽3位 帯広CA(北海道)

▽4位 新潟ジュニア(新潟)

▽5位 チーム青森キッズ(青森)

▽6位 T・Cジュニア(東京)

▽7位 軽井沢Junior(長野)

▽8位 チーム山梨(山梨)