昨年12月の全日本選手権20位の籠谷歩未(21=兵庫・同志社大)は、SP50・88点を記録した。32人中11位で、27日の決勝(フリー)進出を決めた。

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冒頭、3回転ルッツに連続する2回転ループでバランスを崩した。それでも焦らず、全てのジャンプを着氷。「最初のコンビミスは悔しいが、やれることはできた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

18年以来3年ぶりの全日本選手権出場で、手ごたえをつかんだ。「レベルが高い選手が多い中で、フリーを滑れたことで自信になった。今日も『(全日本に)出たんだぞ!』という気持ちで滑りました」と笑顔で振り返った。

仲間の活躍を力に変える。先日の4大陸選手権で5年ぶり2度目の優勝を飾った三原舞依(22=シスメックス)や北京オリンピック(五輪)代表で幼なじみの坂本花織(21=シスメックス)はスケートの同門。仲間からの「国体頑張って!」のメッセージに背中を押された。「かおちゃん(坂本)もオリンピックに行くので、しっかりとバトンを渡せるようなスケートをしたい」と、フリーでの巻き返しを誓った。

来季の目標は、3回転-3回転のコンビを安定して決められるようになること。「やれることをやって自己ベストを目指す」と力を込めた。