今季ジュニアグランプリ(GP)シリーズで2大会連続表彰台入りした中村俊介(17=中京大中京)が、80・69点で首位発進を決めた。「非常に満足しています」と胸を張った。

ジャンプの安定感が光った。冒頭のトリプルアクセル(3回転半)を高々と跳び、出来栄え点(GOE)で2・40点を導いた。続く3回転ループ、3本目のルッツ-トーループの連続3回転ジャンプも危なげなく決めた。1つ1つの演技にキレがあり、フィニッシュ後は充実感を漂わせた。

「ジャンプは完璧に近い状態で全部降りることができて、すごくよかったです」

そう言い切る表情も明るかった。

先に行われた女子SPでは、同じ中京大中京の河辺愛菜(18)が首位に立つなど、同校の3人がトップ3を独占。「追い風なので、自分も食らいついて、負けないようにという思いでいきました」と流れに乗った。

2位に入ったのは「友人」で「ライバル」の三浦佳生(17=目黒日大)。盟友に1・80点差をつけ、翌17日のフリーへ臨む。「佳生くんの実力は知っていますし、世界レベルの選手なので」と前置きしたうえで「得点は気にせず、自分のやるべきことやろうと思います」と引き締まった表情で見据えた。

心と体をコントロールし、今の力を出し切ることに集中する。【藤塚大輔】

インターハイ 五輪代表河辺愛菜、全日本6位吉田陽菜ら/女子SP写真特集1

インターハイ GPフランス杯7位の松生理乃ら/女子SP写真特集2