全日本選手権2連覇中のフィギュアスケート宮原知子(17)が13日、大阪・高槻市内で在学する関大高の卒業式に出席した。

 式中には全日本選手権連覇や、世界選手権日本代表の功績をたたえた特別表彰を受けた。終始落ち着いた表情だったが、卒業式の後に行われた最後のホームルームでは、クラスメートへのあいさつで涙があふれたという。「1人ずつ話す機会があって、『スケートばかりしていたので、クラスのことを何も出来なくて…』と言おうとしたら、泣いてしまいました。何を言っているか伝わっていなかったと思います」と笑って振り返った。

 宮原が競技の練習と並行して学業に取り組む姿勢は、教育後援会会長の祝辞の中でも取り上げられた。得意科目の英語は模試での点数が150人弱の同級生の中で、最高6位になるほどだ。3年間を振り返り「勉強も大変なときがあったけれど、諦めずに頑張って来られた。頑張り続ける姿勢が成長できたところだと思います」と語った。校内の好きな場所は図書室。「中学の時に結構行ったし、授業でも使うことがあった。落ち着く雰囲気が好きでした」と女子高生らしい一面をのぞかせた。今春からは関大文学部に進学する。

 今月18日には台湾・台北で4大陸選手権が始まる。昨年準優勝だっただけに「これまでは準優勝が多いので、優勝を目指して頑張りたいと思います」と決意表明した。