今夏兵庫準優勝の報徳学園がU18のコーチだった大角健二監督(45)の監督復帰後、初采配で明石商を破り、秋2年ぶりの8強に進出した。

初回に先制し、試合中盤にも追加点を挙げ、最後まで一度もリードを譲らなかった。守備は大きなミスなく無失策。投手は3人で被安打5、計8四球と走者を出しながら、粘りの投球で逃げ切った。

昨秋は県2回戦敗退で、2年ぶり春の聖地を目指す同校は、大角監督が8月下旬から約3週間、沖縄で行われたU18W杯に高校日本代表のコーチとして参加。ここまで県大会2試合は、コーチが指揮を執った。

復帰初采配を終え、指揮官はおのおのの自主性を評価した。「去年の教訓を受けて、スタッフ陣はチームをいい方向に導いている。この子たちを信じたい」。

新チームは「チャレンジャー」を掲げて発足。主将・山田瑛太外野手(2年)は「大角監督が戻ってきたら、『このチームならいける』と思わせるように」と監督不在の間も、アップでは全員で威勢のいい声を出し、態度で示した。これには指揮官も「帰ってきたら、みんなの意識が変わっていた」と仰天。「大会に入るのが楽しみで、何をしてくれるんだろう」と教え子の成長に、目尻を下げた。

次戦は27日、今夏県決勝で惜敗した東洋大姫路との大一番。主将の山田瑛は「どんな相手でも、チャレンジャー精神で攻めていきたい」と誓った。【中島麗】