「頭を切らずに治す ガンマナイフ治療」
「頭を切らずに治す ガンマナイフ治療」

頭を切らずに治すガンマナイフ治療。東京女子医科大学病院脳神経外科・林基弘教授の「頭を切らずに治すガンマナイフ治療」をお届けします。

連載一覧

(30)糖尿病の3大合併症の進行を止める治療に期待

(29)「がん性疼痛」には下垂体照射が有効

(28)厳密な適用診断が必要な「難治性てんかん」

(27)”半年待てる”患者さんの選択肢

(26)ピン固定不要、より高い照射出力「ZAP-X」

(25)「難治性」条件、神経が壊れる一歩手前の照射量

(24)3大疼痛の1つ「三叉神経痛」も保険適用

(23)グリオーマには寡分割照射&ベバシブマブ

(22)聞こえのよい側から独自治療、90%温存成功

(21)脳神経を0・1ミリ単位で避けながら照射できる

(20)非機能性下垂体腺腫はほぼ100%コントロール

(19)脳腫瘍の中で3番目に多い「下垂体腺腫」

(18)経過観察から3年後に「ベストな治療法」

(17)MRIとCTで聴神経腫瘍の詳細把握

(16)聴神経腫瘍の3タイプは最初の選択肢に

(15)手術の待機中にガンマナイフを照射

(14)手術が先発投手ならガンマナイフはクローザー

(13)成長速度の速い髄膜腫に適用ケースも

(12)192本のガンマ線を集中照射、17歳で完治

(11)「グレード4」までガンマナイフで治る時代に

(10)AVMが大きくてもガンマナイフで段階的照射

(9)胎生3週のときにできる疾患「脳動静脈奇形」

(8)患者の全身状態と人生設計を考えて対応

(7)「転移性脳腫瘍」の60%は肺がんから

(6)転移性脳腫瘍が最多 聴神経腫瘍、髄膜腫なども適用

(5)1990年に日本初導入、稼働は世界トップクラス

(4)治療部位が頭の奥でもピンポイントで届く

(3)脳神経外科の手術で最も侵襲度の低い治療

(2)乳がんから転移…119個の脳腫瘍を狙い撃ち

(1)日本人の20人に1人、実は身近な病気「脳腫瘍」


◆林基弘(はやし・もとひろ)1991年(平3)群馬大医学部を卒業し、東京女子医科大脳神経外科入局。99年フランス留学、仏脳神経外科専門医師資格取得。15年に国際定位放射線治療学会長など歴任し22年より現職。最新ZAP-Xを含む1万4000件の豊富な治療経験を持つ。「NHK WORLD」「世界一受けたい授業」などメデイア出演多数。