【西武週間④長男が語る辻監督】パチスロライター転職に「何をやってもいい。その代わり…」親しき仲に引く一線

西武のリーグ優勝時、辻監督の1人息子に語ってもらいました。「辻ヤスシ」の名前で活動中のパチスロライター。YouTubeをのぞくと、良好な関係が伝わってきます。厳格さと情。山賊たちを率いるスタイルに通ずる人間味。(2018年10月1日掲載。年齢、所属などは当時)

傑作選

古川真弥

★発言に変化 手応え感じ

身近にいる1人が、辻監督の2年目の変化を感じていた。1人息子の泰史さん(33)だ。

就任直後のキャンプでは「厳しいなぁ。いろいろやることが多いよ」とボヤキもあったという。ところが、1年目を終えた昨年末「手応えあるでしょう?」と聞いたら「当然だ」と即答された。

父は黄金時代の主力。小さい頃、何度も優勝旅行に連れていってくれた。

「父は特別なんだと。周りにも言われましたし」。ハワイでは、清原や森監督にも遊んでもらった。

父から「野球をやれ」と言われたことはなかったが、中2で始めると、2日後にグラブが届いた。「やって欲しかったんでしょうね」とほほ笑んだ。

ハワイV旅行。一緒に「YMCA」を踊る!=2018年12月14日

ハワイV旅行。一緒に「YMCA」を踊る!=2018年12月14日

常に父がいるチームを応援してきた。「辻発彦」の一番のファンを自任するが「プロ野球選手の辻発彦は、父じゃないというか。あこがれの選手」。イメージは、家では一変した。「怖い。そして細かい」。

お金をくすねたら怒られた。「500円ぐらいだけど、なぜか気付く。あんなに稼いでるのに」と懐かしんだ。

大人になってからは、一緒に酒を飲み、買い物にも行く兄弟のような関係。女性の話で盛り上がることもある。

会社勤めを経て、今はパチスロライターとして働く泰史さん。「この仕事を始める時は『何をやってもいい。その代わり、1円も出さないぞ』とだけ。父の名前を使わず、自分でやっていることを認めてくれてるようです」。

唯一、言われるのは「孫が見たい」だそうだ。

父について語る泰史さん=2018年9月15日

父について語る泰史さん=2018年9月15日