香川照之の人柄がにじんだ1時間 誠実さに子供たちも納得?困惑?

【番記者裏話】スクープや芸能界の最新情報を求めて現場を駆け回る芸能記者が、取材を通じて感じた思いをつづります。とっておきの裏話を明かすことも…。

番記者裏話

遠藤尚子

ストーリーズ

ストーリーズ

NHKEテレの教育番組「香川照之の昆虫すごいぜ!」が4月から総合にも進出し、「香川照之の昆虫すごいZ!」(10日スタート、日曜午後6時5分)として放送される。

先日行われたオンライン取材会には全国の子供記者も参加。香川はカマキリ先生としてさまざまな質問に真正面から答え、子供たちを時に納得、時に困惑させる姿が印象的だった。

おなじみのコスチュームであるカマキリの扮装(ふんそう)は、香川の一番好きな昆虫がオオカマキリであることに由来したもの。ある子供記者から「なぜオオカマキリが好きなのですか」と聞かれると、「雄大なところが好き。せこせこしていないところ。他のカマキリにないどっしりしたところがある」と話した。また「スズメガの仲間にはなぜ突起が付いているの」とちょっと専門的な質問にも、独自の見解としながら「外敵に対して威力があると見せるための突起なのでは、と思っています。ガの幼虫の天敵である鳥や蛇、カエルに対していかに自分が毒であるか、怖いかをアピールするために天はこういう体を作っていると思います」とコメントしていた。

昆虫以外の質問も飛んだ。「どのような気持ちで演じているんですか」と俳優業について聞かれると、香川は「いろんな気持ちで演じていた時代もあるんですが、今、僕はあまり何かの気持ちで演じていないです。覚えたことを一生懸命言うと、そのようになるというような、不思議なことになってるんです」と説明した。「ああ、はい」とポカンとした表情の子供記者同様、大人記者であるはずの私も「複雑な境地だなあ」と薄らぼんやり思ったが、改めて「そんなに深く考えてないのよ。物事を深く捉えず、サッといった方が実は複雑化して見えたり」「だから君もそんなに深く考えなくていいんだよ、いろいろやる時に。ばーっとやりなさい」と高度なメッセージを送っていた。

また「カマキリ先生の衣装は手作りですか」との質問には「手作りだと思います」と即答。「だと思います…?」と復唱する子供記者に「僕が作ったわけではないので」とズバッと切り返したので笑ってしまった。その直後にはっとして「ああごめんなさい!僕が作りました~」「体から生えてるんです~」と冗談めかして取り繕ったが、最終的には「ごめんね。大人の階段はそうやって上っていくんだぞ」と投げ、スタッフの笑いを誘っていた。

良くも悪くも、率直で誠実。香川の人柄がにじんだ1時間だった。