宮城MAXが87-78でNO EXCUSE(東京)を下して大会10連覇を達成し、今大会から下賜された天皇杯を獲得した。

 昨年と同じカードになった決勝は第4クオーター(Q)を終えて69-69と決着がつかず、5分間の延長戦で宮城MAXが18-9と突き放した。

 「緊張はなかったですね。あぁ、延長か~って感じでした」。藤井郁美(35)は延長戦だけでチーム最多の9得点。78-75から3本連続でシュートを決めてリードを一気に9点に広げて勝利を決定づけた。試合を通じてもチーム2番目の19点をマークし、女子選手ながら昨年に続いてベスト5に選出。「センターが2人(藤本、土子)いるから、外してもリバウンドを取ってくれると思って…。あまり深く考えていないのがいいのかな」と屈託なく笑った。

 昨年の大会から女子選手が出場可能になった。20年東京へ向けて女子日本代表を強化する狙いがある。「まだまだ選手が少ないですね。強いチームに入ってどんどんプレーしてもらいたいです」。代表でも中心選手の藤井は女子選手層の拡大に期待した。