名古屋市が1日、車いすバスケットボールの強豪カナダ代表チームの事前キャンプ地に決まった。名城大ナゴヤドーム前キャンパスで河村たかし名古屋市長と、カナダ車いすバスケットボール連盟(WBC)のジェフ・ダンブラック強化本部長が覚書を締結した。調印式にはパラリンピックで3度金メダルを獲得したパトリック・アンダーソンら男子代表チームの12選手も出席。式の後に競技のデモンストレーションなどが行われた。

 すでに同チームは20年大会の試合会場となる武蔵野の森総合スポーツプラザで開催される「三菱電機ワールドチャレンジカップ」(8~10)に備え、名古屋市内で3泊4日の合宿中で、2日にも体験会やデモンストレーションなどの市民との交流を予定している。「名古屋は市民がとてもフレンドリーでいい印象を持った」とダンブラック氏。河村市長は「名古屋は70年前の戦災で壊滅的になったが、それを契機に産業が発展し、車いすなどの製作も盛んになった。名古屋を選んでくれてとてもうれしい」と満足げだった。