世界ランキング12位の日本は、同13位タイに1-0で競り勝ち、連勝スタートとなった。開始早々、川村怜からパスを受けた42歳の黒田智成が、右サイドから果敢にドリブルで切り込み左足でゴールを決めた。この1点をチームの強みでもあるコンパクトな組織デフェンスで守り切った。

20年近い代表歴を誇るベテランの黒田は「チームで練習してきた球の動かし方でシュートが打てました」。後半は足を気にする場面もあったがフル出場で攻守に貢献。「低酸素トレを取り入れてフルパワーを出してもすぐに回復できるようになった。CKなどプレーが切れた時には水分も補強するようにしている」と明かした。

今大会は東京パラリンピックに出場する5カ国が参加。総当たりで、6月5日に1位と2位が決勝を行う。日本はパラリンピック本番と同じ試合日程を組んでいる。「パラリンピックと同じシミュレーション。本番ではこの試合で勝ち点3を取れば決勝トーナメント進出だったので絶対に勝ちたかった」と、高田敏志監督は平均年齢39歳の主軸5人で最後まで戦い抜いた理由を説明した。6月1日に世界3位のスペインと対戦する。