[ 2014年2月15日22時1分 ]カーリング女子のカナダ戦で応援する船山選手の兄(前列右から2人目)ら(共同)<ソチ五輪:カーリング:日本6-8カナダ>◇女子1次リーグ◇15日

 カーリング女子代表5人のうち4人の出身地、北海道北見市常呂町のカーリング場で15日、今大会初のパブリックビューイングがあり、約130人が戦いぶりを見守った。優勝候補のカナダに惜しくも2点差で敗れたが、「頑張った」「大健闘だ」と拍手を送った。

 旧常呂町(2006年に合併)は1988年に日本初の屋内専用競技施設ができた「カーリングの聖地」。90年代からは小中高の体育にも取り入れられ、昨年はこの日の会場となった国内最大級の施設がオープンした。

 観戦した関係者らは、日の丸を振ったり、鉢巻きを締めたりして両チームの一投一投に固唾(かたず)をのんだ。逆転され、押し切られるとため息が漏れたが、「いい試合だった」と選手をたたえた。

 船山弓枝(35)の兄、林直樹さん(38)は「最後までよく頑張った。みんなでつなぎ、次は勝利をつかんでほしい」と期待を込めた。小野寺佳歩(22)の祖父馬吉さん(83)は「健闘していた。表情が落ち着いていたので安心した」と話した。旧常呂町は、苫米地美智子(34)を除く4人が生まれ育った。

 代表チームが所属する北海道銀行の本店(札幌市)でも社員ら約100人が大型テレビの前で応援。途中までリードする展開で、ショットが決まるたび「いいぞ」「ナイス」と歓声が上がった。

 吉田知那美選手(22)と会社で同期の杉山文哉さん(26)は「残り全試合を勝って、(準決勝以降の)続きを見たい」とエール。母親と一緒に来た三瓶壮一朗君(9)も「とても惜しかった。まだまだ頑張ってほしい」と笑顔だった。