国際オリンピック委員会(IOC)は3日、韓国の平昌(ピョンチャン)で開いた理事会で2020年東京オリンピック(五輪)の会場計画変更を承認し、自転車ロードレースは東京・武蔵野の森公園を出発し、富士山近くの富士スピードウェイ(静岡県小山町)にゴールすることが決まった。陸上の競歩は、従来の新国立競技場発着から皇居外苑発着へ変更となった。いずれもコースの詳細は今後詰めた上で、正式に決定する。

 自転車ロードは当初、皇居外苑発着でIOC理事会の承認を受けたが、都内の一般交通への影響や警備の負担が大きく、テレビ映りや景観を重視した国際自転車連合(UCI)も富士山を背景に走るコースを望んだ。組織委によると、東京から神奈川、山梨両県を通過する方向で関係自治体などと調整を進める。