世界21位のノバク・ジョコビッチ(31=セルビア)が、ついに復活した。南アフリカ選手として初の男子シングルス優勝を狙った同8位のケビン・アンダーソン(32)に6-2、6-2、7-6で勝ち、3年ぶり4度目の優勝を果たした。30歳以上同士の決勝は、68年オープン化(プロ解禁)以降、初めてだった。

 全く寄せ付けない強さが戻った。持ち味だった鉄壁の守備で、相手の強打を封印。ミスを誘い出し、少しでも相手の球が浅くなると、攻撃に転じた。それはジョコビッチが最強と言われた15年ごろにプレーしていたスタイルと何も変わっていなかった。

 これで4大大会の優勝回数は通算13度目で、歴代単独4番目となる。今日16日発表予定の最新世界ランキングでは10位となり、17年10月30日の週以来、トップ10に復帰する。【吉松忠弘】