男子個人総合の予選が行われ、五輪2大会連続個人総合金メダリストの内村航平(30=リンガーハット)が、両肩痛の影響で大きく出遅れた。80・232点で37位に終わり、決勝進出を逃した。

2種目目のあん馬で、3位に終わり連覇が10回で止まった昨年大会に続く落下。王座奪還に暗雲が垂れこめると、5種目目の平行棒のモリスエを決めた際に左肩を痛めて落下した。苦悶(くもん)の表情で右手で左肩を抱えたが、1分ほどの中断をへて競技を再開。モリスエから降り技をなんとか決めて演技を終えると、左肩をさすりながら、すぐにトレーナーと患部の確認を行った。約20分後から行われた最終種目の鉄棒はやりきった。

内村は25日の前日会見で、両肩を痛めていると明かし、「首から下は全部痛い。自分にしかできていないことなど、不確かな自信を持ってやることもいまはすごく大事」と経験値に活路を見いだしていた。