【ブダペスト=三須一紀】男子シングルスで世界ランク8位の丹羽孝希(24=スヴェンソン)が準々決勝で同9位梁靖崑(中国)に3-4で敗れ、40年ぶりのメダルにあと1歩届かなかった。

混合ダブルスは吉村真晴(25)石川佳純(26)組が銀メダル。女子ダブルスは前回大会銅の伊藤美誠(18)早田ひな(18)組と、佐藤瞳(21)橋本帆乃香(20)組が表彰台を決めた。両ペアは準決勝で対戦するため、日本人同士のペアでは1971年大会銀の平野美恵子・阪本礼子以来の決勝進出。1大会複数メダルも48年ぶりになる。

みまひなペアが2大会連続のメダルを決めた。息の合ったコンビネーションで北朝鮮ペアを寄せ付けなかった。勝利の瞬間、ニコリと笑ってハイタッチしただけ。早田は「ここで喜んでいるようでは世界一はない」と先を見据えた。

前日、伊藤がシングルス、混合ダブルスの2種目で敗退。3冠を狙っていただけにショックは大きかった。それでも今大会は切り替えがテーマ。伊藤は「ダブルスに懸ける思いが一層強くなった。負けを引きずらずにできた」と語った。早田も前夜、なぐさめの連絡は入れず、普段通りに翌日の練習で顔を合わせ、対戦相手の対策を話し合った。

佐藤・橋本ペアについて早田は「たぶん1回も負けたことがないので向こうも戦術を変えてくると思う。しっかり対策したい」。伊藤は「世界選手権の大舞台で日本人同士戦えることはすごいこと。楽しんで絶対に勝ちたい」と意気込んだ。