冬の風物詩でもある第99回全国高校ラグビーは、27日に東大阪市の花園ラグビー場で開幕する。日刊スポーツではWEB連載として、今秋のW杯で活躍した日本代表選手の母校8校を紹介する。第4回は東海大大阪仰星。FB山中亮平(31=神戸製鋼)とフッカー北出卓也(27=サントリー)の2人の桜の戦士を輩出し、過去に5度の頂点に輝いた名門が2季ぶりに聖地に戻ってくる。
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東海大大阪仰星には3人の「リーダー」がいる。1人目はチームリーダー。日本一を目指すための取り組みを考える役目で、主将である。2人目がゲームリーダーで、戦略の理解を深める役割。3人目がクラブリーダーで、目配り、気配りをし、チームとして人間力を培う集団にする役目だ。
そのクラブリーダーをしているのが、フランカー土岐爽和(3年)だ。「クラブに所属する人間として、私生活の面でも良くない癖を変えていかないといけない」と使命感に燃える。
土岐には夢がある。宇宙航空研究開発機構(JAXA)で研究職に就くことだ。
「小学生の頃から宇宙に興味があった。高校生になって、物理とか、本を読んだりして謎が多いことが分かった。宇宙の謎を突きとめるような研究がしたい」
実現するために進学は必須で、1月18~19日に大学入試センター試験が控えている。大会は27日~1月7日までで、勉強に充てられる時間は限られている。
「(ラグビーには)数学の論理的な思考が生かされている。物の考え方は勉強から得られる」
大会期間中も空いた時間で勉強するという。
湯浅大智監督(38)は「文武両道ではない。ラグビーと勉強は1つの道。それに気づいた子はどんどん伸びる。土岐は勉強のモチベーションも高いが、情熱的な部分もある。タックルも歴代トップクラス」と太鼓判を押した。
目標は6度目の日本一。大きな夢をかなえるために、日々、全力を尽くす。【南谷竜則】


