昨季W杯個人総合覇者の小林陵侑(23=土屋ホーム)が、まさかの大失速で日本勢最多タイとなる通算17勝目を逃した。

1回目141・5メートルの131点で2位に6・1ポイント差をつけてトップに立った。最終ジャンパーとして迎えた2回目、125メートル以上で優勝という状況だったが、110メートルの77点と失速。最終順位も15位に終わった。

W杯では昨季初優勝すると勢いそのままに13勝を挙げ、今季3勝。この日勝てば、所属先の監督でもある葛西紀明(47)が持つ日本勢最多の通算17勝に2シーズンで追いついていた。

前日1月31日の予選をトップで通過すると、この日も1回目は大ジャンプ。予選後は「札幌で監督を超えられたらうれしい」と話していた。2日第18戦で雪辱を目指す。

優勝は佐藤幸椰(24=雪印メグミルク)。1回目138・5メートルで6位から2回目も137・5メートルと大ジャンプをそろえた。

▽小林陵侑の話 今日は朝から風が強かった。まあこんな感じかと。2本目もジャンプ自体は悪くなかった。明日も表彰台を目指して頑張りたい。

▽佐藤幸椰の話 選手の僕から見ても、自分が飛んだあとは風の状況がかなり厳しかったと思う。フェアな試合で勝ちたかったという思いもある。今日は本当に風に助けられた。明日は全選手に平等に風が当たって、エキサイティングな試合ができれば。