男子テニスで27日、無観客での国内非公式大会「橋本総業チャレンジテニス」に出場した世界90位の内山靖崇(27=積水化学)が、ツアー再開に向けて複雑な心境を明かした。

3月から中断していた男子の世界ツアーは、8月14日の米ワシントンDCの大会から再開する。しかし、舞台となる米国は新型コロナウイルスの感染拡大が続き、内山は「(世界ランクの)ポイントがつかなかったら、正直、参加しない。ツアー再開はまだ早いと思う」と不安な心境を明かした。

しかし現在、内山はそのワシントンDCからの出場を予定している。「出場しないと、自分の世界ランクも落ちてしまう。ただ、出場できない選手もいて、ツアーは、そんなに急いでやる必要があるのか」と疑問を投げかけた。

また、来年は延期された東京オリンピック(五輪)が予定されている。日本のテニス選手にとっても晴れ舞台だ。「東京五輪のことも考えると、参加しないと」。世界ランクが出場権に及ぼす影響を考えると、参加しないわけにはいかないということだろう。