藤野裕人(26=ジョイフィット)は1分9秒26で、新浜立也(高崎健康福祉大職)のリンク記録を塗り替えて優勝した。

男子短距離のエースに0秒02差で競り勝った26歳は「ここ数年、トップ選手が集まった中での優勝はなく、久々に優勝できて素直にうれしい。来シーズンへの自信になる」と振り返った。

身長166センチの小柄な体格をいかした力強い滑りが強みで、今夏から改善したフォームの安定が好調の要因。コンマ数秒で順位が入れ替わる男子短距離の激しい競争について「今は誰が優勝してもおかしくないぐらいの僅差で、ライバルが多い方がタイムも伸びる。切磋琢磨(せっさたくま)できていることをうれしく思う」と歓迎した。

12月末の全日本選手権(北海道・帯広市)に向けて「目標は優勝。1カ月で足りない部分を補い、年末に向けてコンディションを整えたい」と力を込めた。