GPシリーズ10季目のエリザベータ・トゥクタミシェワ(23=ロシア)が逆転優勝した。

前日のショートプログラム(SP)を2位で終え、迎えたフリー。得意のトリプルアクセル(3回転半)を中心に4回転ジャンプなしの構成も、完成度の高さで全体1位の148・69点をマーク。合計223・39点とし、SP首位だった「ロシア3人娘」の1人、アリョーナ・コストルナヤ(17=ロシア)との差をひっくり返した。

コストルナヤもノーミスの演技で、代名詞の「美」をダブルアクセル(2回転半)などで表現したが、141・94点の合計220・78点で2位。3位はアナスタシア・グリャコワ(18=ロシア)だった。SP3位だったアレクサンドラ・トルソワ(16=ロシア)は、4回転ジャンプ3種4本の高難度構成も、すべてのジャンプにミスが出て4位。表彰台を逃した。

この大会は、18年平昌オリンピック(五輪)銀メダルのエフゲニア・メドベージェワや「3人娘」の1人として名をはせるアンナ・シェルバコワが欠場。それでも、新型コロナウイルスの影響で「1人1大会」「開催国、近隣国および練習拠点国」に出場が制限された今季の変則GPシリーズでは世界最高レベルの争いが繰り広げられた。

女子の最終結果、上位5傑は以下の通り。

◆1位 エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)223・39点

◆2位 アリョーナ・コストルナヤ(ロシア)220・78点

◆3位 アナスタシア・グリャコワ(ロシア)199・03点

◆4位 アレクサンドラ・トルソワ(ロシア)198・93点

◆5位 エリザベータ・ヌグマノワ(ロシア)191・52点