男子テニスで、元世界ランキング4位の錦織圭(32=フリー)が26日、全国小学生選手権が行われる第一生命相娯園テニスコート(東京・世田谷区)がレッドクレーに改修した完成記念イベントに登場。1月下旬に左股関節の内視鏡手術をして以来、初めて公の場に姿を見せた。

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しっかりとした足取りで「痛みはもう全然(ない)」と笑顔。「リハビリは順調で、最近、動かずですけど、テニスを始められた」と、回復具合は問題ないようだ。しかし、手術をした後に「約6カ月後」と復帰時期を想定しただけに、「復帰はまだまだ」という。

復帰は、どんなに早くても、8月の北米シリーズになりそうで、当分の間、日本国内でリハビリとトレーニングを続ける。この日も、子ども相手のテニスでも、決して走ることはなく、激しく動くことはない。

しかし、錦織自身も01年の全国小学生大会で優勝し、米国留学の足がかりにした大会だけに、子どもへのアドバイスにも熱が入った。「忘れっぽい性格なんですけど、決勝をやったコートはしっかり覚えている」。世界へのきっかけとなった舞台で、今度はけがからの復帰を見据えていた。