ショートプログラム(SP)首位の宇野昌磨(24=トヨタ自動車)が初優勝を飾った。

フリーでは4回転を5本跳ぶ構成を滑り抜き、202・85点の自己ベスト。SP、312・48点の合計点でも自己記録を更新し、初戴冠となった。

メダリスト会見では、指導を受ける元世界王者のステファン・ランビエル・コーチが飛び入り参加する一幕があった。

話題はフリー「ボレロ」について。高難度ジャンプを組み込みながら、音楽がどう支えになるか聞かれた宇野。「ジャンプも振り付けもあいまって、とても体力を消耗するプログラムになっています。最後の試合になって、ようやく滑り切れるようになった。ショートは週に1、2回、それ以外はフリーやっても、ようやくここまで1年で持ってくるのが精いっぱい。ステファン・コーチがそれだけ期待してくださっているのかな。今後、違うプログラムをやるにしても、このプログラムよりは楽かなと思います」。そう返答すると、司会者が会場にいたランビエル・コーチにマイクを振った。

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遠慮気味に発言機会に応じた同コーチは「ひと言だけ」と前置きし、教え子を見ながら言葉を送った。

「ショウマ、さらにステップアップするから楽になることはないよ。ハードワークするから成長するんだよ。その先には新たなチャレンジが待っているんだよ」。

壇上の宇野は苦笑しながら、そのメッセージを受け止めた。

宇野の可能性を信じるからこそ、さらなる進化を期待していた。