北京オリンピック(五輪)銀メダルのロコ・ソレーレが五輪後、国内では初の公式戦となる中部電力戦に臨み、7―4の勝利で飾った。

ライバル相手に苦戦を強いられたが、終盤の勝負どころで大黒柱のスキップ藤沢五月(30)が正確なショットで存在感を見せつけた。

3-4と1点ビハインドで迎えた第7エンド、ロコ・ソラーレ後攻で始まったが、藤沢のラストショットはガードに当たり、測定の結果、かろうじて1点を返した。4-4の同点で8エンドに入った。

8エンドは、吉田知の2投目の前にタイムアウト。その後、一進一退の攻防が続くも、後攻の中部電力スキップ北沢のラストショットがミスとなり、ロコ・ソラーレがスチールに成功。5-4と勝ち越した。9エンドも連続でスチールし、6-4と2点リードして最終エンドに入った。

その第10エンド、一進一退の攻防が続く中、藤沢の最終投はナンバーワンを獲得。周囲を固めた中、中部電力の勝負のラストショットは決まらず、1点を加点する形で逃げ切った。

藤沢は「初戦にしてはめちゃくちゃいい試合ができた。勝ち負けより(今後へ)アイスの情報を知ることが大事だったが、その中で勝てたのは大きい。チナ(吉田知那美)と我慢だね、と話していた。気持ちと我慢のショットが相手にプレッシャーをかけられた」と喜びをかみしめた。

白熱の攻防が繰り広げられた会場は、新型コロナウイルス感染症対策で無観客となった。大会は男女それぞれ9チームによる総当たりのリーグ戦が行われ、上位4チームがプレーオフで争って、今月29日に決勝が行われる。