男子団体組手では青森明の星が、創部8年目で初の8強入りを果たした。準々決勝は横浜創学館(神奈川)と対戦し1勝3敗で敗退。3敗目を喫した成田匠汰(3年)は大粒の涙を流した。

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昨夏は1回戦敗退。その悔しさを胸にチームは“死ぬ気”で練習を重ねた。チーム唯一の1勝をつかんだ次鋒の小川大道(3年)は、「去年の悔しさから1年。本当に練習して『日本一を取るぞ』という気持ちで臨んだのですが、負けてしまって…。本当に悔しいです。監督をもっと上に連れて行きたかった」と悔しがった。岩崎雄太監督(33)は8強に「初めて見えた世界だった。みんなも私も、純粋にもっと勝ちたいという気持ちになった。負けて悔しい」と振り返った。3年生中心のチーム。彼らの成長を見てきた岩崎監督は「この3年間、すごくいい時間を過ごすことができました」と目を細めた。

中堅戦を終え、1勝2敗。副将の成田は、もう後がない中、奮闘した。開始28秒で1点を先取。その10秒後、上段突きで2点目を奪うなど、立ち上がりは完璧だった。残り1分で2-1。2-2の同点に追いつかれても、1点を先取したアドバンテージがあり、勝利を手にするはずだったが、残り20秒からたたみかけられ2-3で無念の逆転負け。成田は「先取点を取って、無意識に守ろうとしていた。最後の最後に逆転されて、気持ちで負けていた」。最後の夏が終わり、「自分の力がなかったせいで、チームを負けさせてしまった。すごく悔しい」と涙を流した。初の8強にも悔しさだけが込み上げた。

個人組手で16強入りの小川は、地元青森で開催される国体を見据え、成田は「個人でも団体でも8強以上に入りたい」と8強以上のより高い景色を追い求めていく。それぞれが悔しさを糧に、次の目標へ向かっていく【濱本神威】