陸上界のニューヒロイン候補・ドルーリー朱瑛里(しぇり、岡山・津山鶴山中3年)が津山市の一員として3区(3キロ)を走り、同区の大会記録を10秒縮める9分40秒をマークした。一気の3人抜きで、チームを5位から2位に浮上させた。

15日の全国都道府県対抗女子駅伝で17人のごぼう抜きを披露し、衝撃的な全国デビューを果たした。鋭い腕振りに、大きなストライド。競技を始めた頃から変わらない美しいフォームで、初めての都大路を駆けた。結果は、3区(3キロ)を9分2秒で走って区間新。「異次元の走り」と評された。

陸上界をざわつかせたが、都大路での激走は偶然の結果ではない。昨夏の全国中学校体育大会女子1500メートル女王で、10月のU16陸上大会女子1000メートルでも頂点に立った実力者。

「最低でも9分5秒。区間新が目標だった」

都大路を走りきり、ドルーリーは冷静に話していた。

本格的な駅伝初出場で、8分台も視野に入れていた15歳。地元の駅伝大会でも力走を見せた。