今季からシニアデビューし、ショートプログラム(SP)9位の千葉百音(18=木下アカデミー)はフリー108・17点をマークし、合計164・76点で総合9位となった。

演技後はリンク上で涙があふれた。「ショートの後も悔しくてたくさん泣いて、フリーも自分の中で大きな不安と戦ってる感じでした。その不安に完全に打ち勝てたわけじゃないけど、その演技が終わってホッとして、涙が出ました」と胸の内を明かした。

フリー曲「海の上のピアニスト」のゆったりとした曲調にあわせ、優雅に滑り出した。冒頭のフリップ-トーループの連続3回転ジャンプ、3本目の3回転サルコーと着氷が乱れるも、後半は徐々に立て直す。

5本目に組み込んだ3回転フリップ-2回転トーループ-2回転ループの3連続ジャンプを降りると、続く3回転ルッツ-ダブルアクセル(2回転半)も着氷。歓声に包まれながら滑りきった。フィニッシュすると、右手を顔に伸ばし、目に涙を浮かべた。

6位となったGPシリーズ第1戦スケートアメリカから帰国し、1週間ほどの練習期間を経て、フランス杯の地へ飛んだ。その間は「どうあろうと体を動かせるようにと意識して練習してきました」と、力強さに意識を向けながら研さんを重ねてきた。

ただ、フランス杯ではなかなかジャンプのミスが続いた。2試合を終えて紡がれたのは反省の言葉。「いつもと全然足の感覚が違う」と不安に駆られる中でリンクに立ったが、「全部自信を持って跳んだんですけど、やっぱり足の力が抜けてしまったりした」といつもの感覚とはほど遠かった。

「これから見直して、ちゃんと改善していかないと」

GPシリーズでの経験を、競技人生の糧としていく。