【パリ10日(日本時間11日)=藤塚大輔】陸上女子やり投げの北口榛花(26=JAL)が悲願の金メダルを獲得した。1投目で今季自己ベストの65メートル80で首位に立ち、そのまま逃げ切った。日本の陸上女子では、史上初のマラソン以外の金メダル。男女の全種目を通じ、5大会ぶり8人目の金メダリストとなった。昨夏の世界選手権に続き、2年連続での世界一。身長179センチのスロワーは、自分の体と向き合いながら新たな歴史を切り開いた。
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北口は今季から管理栄養士のサポートを受けるようになった。アスリートの栄養をサポートする会社「AND-U」の浜田綾子さんのもと、和食中心の食事を心がけている。「海外生活を送る上でおなかを壊したりすることなく、継続して練習ができるのは大きい」と効果を実感する。
昨季までは外食中心の食生活だった。練習拠点とするチェコの料理は、日本食に比べて油分が多い。「シチューやカレーなどの重たい料理ばかりで、その後の練習がきつかった」。昨年末に来日したチェコ人のセケラク・コーチからも「チェコのご飯と全然違う」と指摘。そこで今年からサポートを受け始めた。1月からチェコに同行してもらい、糖質やタンパク質の量を増やした食事に切り替えた。遠征時には食事の写真を送って確認するが「今はコメントしなくてもいいくらい偏りなく食べている」(浜田)という。
何よりストレスが軽減された点が大きい。「前は『今日のお昼は何にしよう』と一日中考えていたけど、今は帰ればご飯がある」。食生活の変化も、快挙達成へのピースとなった。


