ノーシードの石見智翠館(島根)が“複雑な勝利”で、4大会連続の年越し16強入りを決めた。前半9分にFWがラック際をしつこく攻め続け、プロップ松井那智(3年)が先制トライ。同21分には相手の前に出る防御の逆手を取ってキックで裏のスペースを突き、最後はCTB佐藤友亮(3年)のトライで突き放した。
中国勢対決を制した安藤哲治監督(45)だが「一言で『うれしい』と感情を表せられない。複雑です」と笑顔はなし。尾道(広島)の梅本勝監督(55)は江の川(石見智翠館の前校名)を率いて10度の花園出場を果たし、その後をコーチだった安藤監督が引き継いだ。梅本監督は本年度限りで退部し、来年度からは倉敷(岡山)の監督を務める。梅本監督の尾道指揮官としての終止符を、安藤監督率いる石見智翠館が打つことになり「どうしても勝ちたい試合だった。勝ってうれしい思いと、梅本先生が最後で切ない思いがあります」と正直な心境を明かした。
19年1月1日の3回戦はAシード桐蔭学園(神奈川)との注目の対決を控える。安藤監督は「ただチャレンジするだけで終わりたくない。最大の下克上をしたい」と気合十分。「中国地方の代表としてもですし、尾道、秋田中央、本郷の思いも背負って戦いたい」と同ブロックで敗れ去ったライバル校の名前を挙げた。



