23年世界選手権代表の佐藤早也伽(30=積水化学)が日本歴代9位の2時間20分59秒で日本人トップの2位でフィニッシュした。自己ベストを大きく更新してレースを終えた。9月の世界選手権東京大会の最終選考会で、自己ベスト2時間22分13秒切りを誓っていた。
優勝は2時間20分40秒のチュプキルイ(34=ケニア)だった。
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<野口みずき評論>
佐藤は、最初から最後まで淡々と自分の走りに集中していた。23キロ付近ででペースメーカーが道を間違えたが、気にしなかった。彼女は焦ることがない。走りも力みが少なく、ストライドが広い。良くないときは上半身が上がってくるが、今回はなかった。ゆったりと早く走っているように見えないのは、変な力が入っていない証拠。力みがないから後半も耐えられる。
前回の35キロでの落ち込みを自分で受け止めて練習したのだろう。35キロ以降、残り2・195キロで足を残さずしっかり走れる。やはり練習で走った距離と思う。距離プラス内容。昨年日本記録を出した前田穂南の練習量も多かった。私は「走った距離は裏切らない」と言ってきたが、やはりそういうことになりますかな。
代表は常連の人もフレッシュな人もいるバランスのいいメンバーになりそう。ただ選ばれて満足じゃなくて本番は9月。パリ五輪で鈴木優花が6位になったように、挑戦できないわけじゃない。34年ぶりの東京開催で身近な皆さんの応援も感じられるし、雰囲気を力に変えてほしい。34年前、私は中学1年で、自分がマラソンでメダルをとるとは思っていなかった。選手は大舞台で挑み続けてほしいし、多くの子どもたちにその姿を見てほしい。(04年アテネ五輪金メダリスト)

