2020年東京オリンピック(五輪)を生で見るには? 東京大会組織委員会は30日、五輪入場券販売の概要を説明。公式チケット販売サイトでの抽選申し込みを4月以降に始めることを発表した。抽選販売終了後、今秋からは先着順で販売。来春以降は都内販売所での窓口対応も加わって「3段階販売」になる。販売の流れを知って、チケットをゲット。56年ぶりの東京での五輪を、その目で見に行こう。

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東京五輪観戦を考えている人に、チケット販売のスケジュールが見えてきた。希望するチケット入手への第1歩となる抽選申し込みが4月以降にスタート。抽選発表-購入手続きの終了後、余裕があるチケットに対しては先着順販売が始まる。さらに、来春からは窓口でも販売。全33競技、780万枚(予定)のチケットは3段階で売られる。

この日は、各競技の席種別価格も発表された。最も高いのは開会式のA席で30万円。競技では陸上男子100メートル決勝を含む日の13万円が最高値となった。最多でA席からE席までの5段階で、全体の半分以下が8000円以下。12歳未満や60歳以上、障がい者を含むグループチケットも1枚2020円で販売される。

抽選発表は、入場券不正転売禁止法が施行される6月14日以降。購入後に観戦できなくなった人のために公式の再販売も行う。組織委では不正転売防止のために公式販売サイト、販売所以外でチケットを購入しないよう呼びかけている。

サイトでの購入には、インターネット上で「TOKYO 2020」のID登録を済ませる必要がある。支払いは、大会スポンサーVISAのカードで行うかコンビニ決済。郵送による紙チケットの受け取りもできるが、その場合は手数料がかかる。東京五輪を生で見るには、まずチケット入手。大会IDに登録し、抽選申し込み開始前に開設される販売サイトをじっくり見て申し込もう。

◆女子レスリング五輪3連覇で今月引退を表明した吉田沙保里さんが発表会見に出席し「今度は選手じゃないので、チケット買って応援します。私も申し込みます」と話した。過去4大会はレスリングに集中していたが、今回は「いろいろな競技を見てみたい」。見たい競技として「同世代の上野(由岐子)さんが活躍しているし、大会の最初の競技なので」とソフトボールをあげていた。