強化体制などを巡って選手との対立が表面化した全日本テコンドー協会の新会長の有力候補として、日本卓球協会の木村興治名誉副会長が挙がっていることが5日、関係者の話で分かった。

金原昇会長は辞任が決まっており、現在は外部有識者による検証委員会が新理事の選定、新会長の推薦を進めている。この日、木村名誉副会長は検証委員会の委員長である境田弁護士と約1時間面談した。週明けには金原会長の後任の結論が出る見通し。

関係者は「会長になってもらえればありがたい話。信頼の置ける人」と話し、境田弁護士は「ノーコメント」と否定をしなかった。

検証委員会は新理事にバスケットボール男子Bリーグ千葉ジェッツの島田慎二会長の推薦することを決めている。島田会長には専務理事への就任を打診しており、6日にも交渉の場が設けられる。新理事は10人ほどの見込みで、柔道女子の92年バルセロナ五輪銀メダルの田辺陽子氏、陸上女子ハンマー投げ日本記録保持者・室伏由佳氏らも推薦される。

一連の問題を受け、日本テコンドー協会は、金原会長含む全理事の刷新されることが決まっており、10日の理事会、今月下旬の正会員総会を経て、新体制がスタートする。