競輪のS級レーサー浜口高彰(52=岐阜)が19日、今期限り(12月末)で現役を引退することを明らかにした。ラストランは追加あっせんを希望している松阪F1(25~27日)になる予定だ。

浜口は競輪学校(現選手養成所)59期生として87年5月にデビュー。長年にわたって中部競輪王国の中心的存在として活躍した。97年に岸和田で行われた日本選手権(ダービー)でG1を初制覇して「これからは中部ラインでタイトルをたらい回しする」と宣言したのは有名な逸話。01年には2つ目のG1となる全日本選抜を制した。

浜口は「選手生活に悔いはありません。娘が来年3月に大学を卒業するので、以前からそのタイミングで引退すると決めていた。一番の思い出は、長期欠場明けだった92年12月の地元岐阜記念で優勝したことです」とコメントした。