男子の鍵山優真(17=星槎国際高横浜2年)が、2日目は悔しい結果に終わった。

12日のショートプログラム(SP)では、ローリー・ニコルさんが振り付けを担当した「Vocussion」を初披露。すべてのジャンプに成功し、華麗なステップも含めて圧巻の出来を見せつけていた。そして、フリーでは「ロードオブザリング」をお披露目。佐藤操コーチの振り付けによる新プログラムに挑んだ。

冒頭は完璧だった。今季導入した4回転サルコーからの3回転トーループ。連続ジャンプを滑らかに決めた。

しかし、続く4回転トーループで転倒した。得意のジャンプでまさかのミスが出ると、次の3回転フリップこそ着氷したものの、立て直せなくなった。3連続ジャンプの最初のトリプルアクセル(3回転半)で転ぶと、4回転サルコーもこらえ切れなかった。3回転ルッツ-2回転トーループは、2本目が3回転の予定を跳び切れず。最後の3回転半もステップアウトして1回転半になった。

「最初のコンビネーションが決まって流れに乗っていけると思ったら、ミスが続いてしまったので…。悔しいです」

演技の振り返りを求められると苦笑いし「ジャンプのミスが多すぎて、ジャンプのことしか考えられなかった。後半に体力を残すことを意識していたからか、練習通りにできなかったことが自分の中では残念です」と悔しがった。

今後は10月の関東選手権(茨城・ひたちなか)に出場予定。公式戦へ見えてきたものとして「やっぱり体力ですね。きつくて、前半でクタクタになってしまった」ことを挙げ「体力を増やすことが今後の課題になると思います」とスタミナ向上を誓った。【木下淳】