19年ジュニアグランプリ(GP)ファイナル王者の佐藤駿(17=フジ・コーポレーション)は90・77点を記録し、2位につけた。

22年北京オリンピック(五輪)テスト大会が、本番会場となる首都体育館で開幕。第2グループのトップ(全体6番目)で演技した佐藤は、国際スケート連盟(ISU)非公認ながら自己ベストを上回る高得点をマークした。公認大会では昨年3月の世界ジュニア選手権での79・30点。非公認大会では同12月の全日本選手権で83・31点を記録していた。

冒頭で大技4回転ルッツに挑んだが、明らかな踏み切りのミスで減点。しかし切り替えて、続く4回転トーループ-3回転トーループの2連続、最後のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)はきれいに決めた。

「久しぶりの海外試合で少し緊張した。氷は滑っているうちにだんだん慣れてきて、本番では完璧な氷の状態で滑れたのでうれしかった。フリーではノーミス(の演技)ができるように頑張りたい」

フリーは翌15日の日本時間午後7時20分から行われる。

この大会には9カ国・地域から32選手が参加。無観客かつ、選手や関係者と外部を隔離する「バブル」方式で本大会に備えて感染症対策などを試験している。