14年ソチ、18年平昌オリンピック(五輪)2連覇王者で、今年7月にプロ転向した羽生結弦さん(27)の初単独アイスショーが、全2都市5公演の千秋楽を迎えた。

2曲目の「Change」を激しく舞った後やトークコーナーでは、主に次のように言葉を発した。

「この『Change』を青森の地で、中村滉己さんの津軽三味線に乗って滑れて、最後の最後までうれしかったです」

-単独アイスショーのこだわり、大変だったことは

「とにかく体力ですよ。フィギュアスケートの大会を、テレビつけた時に見た方とか、もちろんガチで見られてる方もいらっしゃると思いますが、1つの演技が終わると本当に倒れるぐらい。(得点を待つ)キス・アンド・クライ、あんなニコニコしてられないんですよ。無理って。それくらい体力を使うフィギュアスケートを1人で。本当に体力って必要。プロという、さらに上のステージに上がったからこそ、必要なトレーニングもあるなと感じていて。自分ならではの違うカテゴリー、プログラム、演出を受け取ってもらえたら。(演技直後で息が整う前で質問に答えたが)これもトレーニングなんで」

-23年への抱負、長期的な夢は

「まずは、プロに転向してアマチュアから上のステージに上がってきた時に『どんな世界なんだろうな』って、実は転向するまでフワフワしていたんです。で実際、単独のショーを作って構成してセットリストとか、いま流れてる曲(BGM)とか、全て考えて」

「いつか死んで、僕が死んで、滑る人がいなくなっても映像や記憶には残る。皆さんの中で生き続けてくれればうれしい。もしこれから先、もう見なくていいや、羽生結弦とか興味ねえなとか思われたら、悲しいけど、いつかテレビとかYouTubeを見て、羽生結弦の演技っていいなって思ってくだされば。何か届いてほしい、思いを伝えたい時に、そこに僕があれれば。つらい、苦しい、楽しいとか何でもいいんですけど、こうして滑ってるやつのことを思い出してください」

ファンからツイッターなどに寄せられた約2万2000件の中から2つの質問に答えた。【木下淳】

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