今季のグランプリ(GP)シリーズ3位2回の住吉りをん(19=オリエンタルバイオ/明治大)がショートプログラム(SP)で72・58点をマークし、4位に入った。

前名称の冬季ユニバーシアード大会時代から国際スケート連盟(ISU)公認記録ではないものの、“今季自己ベスト”を記録した。

落ち着いた表情で滑り出し、冒頭のダブルアクセル(2回転半)を降りた。2本目のフリップ-トーループの連続3回転ジャンプ、3本目の3回転ルッツは高さがあり、危なげなく着氷させた。演技終盤にスピード感のあるスピンを披露すると、会場のファンからは拍手が送られた。

キスアンドクライで得点を知ると、手をたたき、会心の笑みを浮かべた。

今季からシニアに本格参戦した住吉は、GPシリーズで上位に食い込んだものの、昨年末の全日本選手権は14位。今月6日の日本学生氷上競技選手権(フリーのみ)は7位と、思うようにスコアが伸びない時期が続いた。

そうした中、この日はジャンプ3本をそろえ、力を入れてきた表現力でも魅了した。演技後は笑顔が絶えなかった。

SP1位の坂本花織(22)、2位の三原舞依(23=ともにシスメックス)を追うフリーは、日本時間の16日午前に行われる。

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