【エスポー(フィンランド)=藤塚大輔】ショートプログラム(SP)2位の佐藤駿(19=エームサービス/明治大)がフリー1位となる182・93点、合計273・34点の2位で表彰台に上がった。初のGPシリーズ優勝はならなかったが、同シリーズでは21年フランス杯から5戦連続のメダル。優勝が決定条件だった2季連続のファイナル(12月7~10日、中国・北京)進出はNHK杯(24~26日、大阪)の結果次第となる。

「ルッツもきれいに決まりましたし、やるべきことはやったかなと思います」。全力を尽くした顔には1つの後悔もなかった。冒頭の4回転ルッツは出来栄え点で4・27点を稼ぎ、「すごいですね。そこが今日は一番の収穫かな」と自賛。全てのジャンプで加点もつけてた。

22年2月の左肩手術から2シーズン目となる今季は、SPで新境地となるタンゴの楽曲に挑戦。フリーでは「四季」に取り組み、5月下旬にはカナダ・モントリオールで22年北京五輪アイスダンス王者カップル「パパシゼ」のギヨーム・シゼロンに振付を依頼した。「昨季はジャンプ、ジャンプになっていた」と省み、スケーティング技術の向上を目指してきた。ジャンプを抜き、滑りだけに取り組む練習にも精を出した。

今大会では、優勝を果たした三浦佳生の存在も大きかった。ジュニア時代からの仲間でありライバル。「おそらく佳生と一緒じゃなかったら、これだけいいパフォーマンスもできなかったと思います。『お互い頑張ろう』という意識が芽生えて、最後も良い演技ができたのかな。本当に佳生には感謝しています」と気持ちを向けた。

ファイナルは他選手の結果待ちになる。「決まったら考えようかな」と朗報は待つが、この日の充実感だけでも十分な収穫だ。「全日本選手権へ、すごく良い試合になった」と年末の大一番を見据えた。

【フィギュア】三浦佳生Vでファイナル決定 佐藤駿2位、島田高志郎6位/男子フリー詳細