【プラハ=藤塚大輔】愛称「ゆなすみ」こと長岡柚奈(ゆな、20)森口澄士(すみただ、24)組(木下アカデミー)が69・55点でSP5位発進を決めた。自己ベストに2・40点届かなかったものの、初出場でフリー進出を逃した前回大会の22位から大きく成長。長岡は「大きなミスなく、2人で笑顔で終えられたのがすごく良かった」とうなずいた。

森口の頭上で長岡が横向きで3回転するツイストリフトこそ減点となったが、2人横並びの3回転ループ、長岡が森口に投げられながら跳ぶスロー3回転サルコーはともに成功。武器のリフトではスピード感のある動きで観衆を沸かせた。演技を終えると長岡は安堵(あんど)の涙を浮かべ「苦しみ、辛いことを乗り越えて、うれしさを共有できたことがうれしくて、涙が出てきた」と実感を込めた。

2月のミラノ・コルティナオリンピック(五輪)では最下位の19位に沈んだが、今季最終戦となる大舞台で力を発揮した。森口は「辛い練習だったり、うれしい練習だったり、いろいろなものを経験して乗り越えてきたので、2人で強く頑張ってこられたからこそ、この結果があると思う」と歩みに胸を張った。

今大会は翌27年世界選手権の日本の出場枠もかかる。26日のフリーを終えて2位以内に入れば最大の3枠、10位以内に入れば2枠を確保。ミラノ五輪金メダルの「りくりゅう」こと三浦璃来、木原龍一組が出場を辞退する中、結成3季目の「ゆなすみ」が奮闘している。