北京五輪(オリンピック)で個人、団体と2つの銅メダルをつかんだ坂本花織(21=シスメックス)が、本番会場の「シュド・ド・フランス・アリーナ」で初練習に臨んだ。

ショートプログラム(SP)「グラディエーター」をかけての通しでは、演技後半で得点源となるフリップ-トーループの連続3回転ジャンプが乱れた。時折首を横に傾げながら、中野園子コーチとジャンプの修正に励んだ。

SPは2日後の23日に控える。今大会は五輪金メダルのシェルバコワ、銀メダルのトルソワ、4位ワリエワなどロシア勢が、ロシア軍によるウクライナ侵攻の影響で出場を認められなかった。初の世界女王が懸かる坂本は、優勝候補の1人に挙げられている。(モンペリエ=松本航)