【プラハ=藤塚大輔】今大会限りで現役を引退する坂本花織(25=シスメックス)が、2年ぶり4度目の優勝を飾った。
ショートプログラム(SP)首位で迎えたフリーで、自己ベストの158・97点。合計も22年世界選手権で記録した従来の自己最高を更新する238・28点をマークした。浅田真央の3度を上回り、全種目を通じて日本人単独最多となる4度目制覇で有終の美を飾った。最終滑走で登場し、フリー「愛の賛歌」で現役生活を締めくくった。
演技が終わると、最大1万8000人収容のO2アリーナの観客は総立ちとなった。坂本と中野園子コーチが涙ながらに抱擁する間も拍手は途絶えず、得点発表まで約4分も続いた。得点発表後も、席を立ったままの手拍子が続いた。
日本のエースは、世界選手権は22年から3連覇。全日本選手権は5連覇中で、18年を含めて優勝6度の実績を積み上げてきた。かねて今年2月のミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)を「最後と決めていた」というが、同五輪では悔いの残る銀メダル。「やり切れなかった。もうちょっとできたはず。まだ動ける体なのに諦めるのはもったいない」と今大会の出場を決心した。25日のSPでは全3本のジャンプを決め、今季世界最高の79・31点をマーク。「4回目の優勝を目指すより、悔いなく競技から離れられるように挑んでいる」と話していた。
SP2位だった千葉百音(もね、20=木下グループ)は銀メダルを獲得。フリー150・02点で合計228・47点。SPも含めて全てで自己ベストを更新した。
SP8位と出遅れた中井亜美(17=TOKIOインカラミ)は、合計200・00点で総合9位だった。


