テツandトモの“神”対応で拍手に包まれた会場 忘れない周囲への細かな気遣い

【番記者裏話】スクープや芸能界の最新情報を求めて現場を駆け回る芸能記者が、取材を通じて感じた思いをつづります。とっておきの裏話を明かすことも…。

番記者裏話

松尾幸之介


長く人気を保つ秘訣(ひけつ)が少しわかった気がした。お笑いコンビ、テツandトモが2月10日、都内で行われた「2月11日は初午(はつうま)いなりの日 記者発表会」に出席。そこで見せたパフォーマンスには相変わらず圧倒された。

彼らが出演するイベントを見ることはこれまでも何度かあった。毎度思うのは、2人はあの「何でだろう~」の歌ひとつでその場をのみ込み、自分たちの空気へと変えてしまう力が抜群に秀でている。この日も共演したキンタロー。と共に息のあったパフォーマンスをみせ、会場を大いに盛り上げた。

彼らのすごさはそれだけではない。周囲への細かな気遣いも忘れないのだ。イベント終了後、ステージからすぐにはけずに残っていたテツが切り出した。「すみません、さっきカメラ間違えちゃったかも」。実はイベント中のパフォーマンスで、歌の間にテツがステージを飛び出して後方のテレビカメラの前で踊るという一幕があった。テツは1つだけあるイベントのオフィシャルカメラの前で踊ったつもりだったというが、それを見間違え、他社のカメラの前で踊ってしまったという。

「もう1回いいですか?」。イベントは終わっていたが、トモがギターを弾き、流れを察したキンタロー。も再びダンスを始める。テツはイベント中と同じように全力パフォーマンスでしっかりとオフィシャルカメラの前で踊り、テイク2をやりきった。報道陣のみが残る会場は自然と拍手に包まれた。

この日はイベント中にある社のテレビカメラが脚立ごと倒れるハプニングもあった。ガシャーンという音が響くと、テツandトモの2人は「大丈夫ですか?」と気遣い「1回止めましょうか」と冷静に対応。そこからも動揺することなくトークをやり切った。

最後のフォトセッションでも神対応。動きなし、動きあり、さまざまなポーズにも柔軟に対応し、感覚的には普段のフォトセッションよりかなり長く撮影に応じていた。

先ほどのテイク2の前、テツは「くれぐれも倒れないでくださいね」と一言添えて笑いを誘った。イベントで掲げた今年の目標は03年以来、19年ぶりの紅白歌合戦出場。03年は「何でだろう~」が流行語大賞にも選ばれ、一躍ブレイク。今はコロナ禍で若干減っているものの、19年までは年間200本ほどの営業をこなすなど、まだまだ人気は衰えていない。何となく2人のパフォーマンスを見ると活力が沸いてくる気がする。こんなご時世だからこそ、再び大みそかの大舞台で2人が輝く日も見てみたい。